先進国で普通に行われているHPVワクチン(子宮頸がんワクチン)の多くは9価です。ガーダシル9/シルガード9と呼ばれています。当院ではガーダシル9/シルガード9の接種ができます。
HPV(ヒトパピローマウイルス)は子宮頸がんの原因となるだけでなく、外陰がん、膀胱がん、咽頭がんの原因となることがわかっています。つまり、HPVワクチンを男性にも接種することはメリットが有るのです。費用対効果を考えて、アメリカやオーストラリアではガーダシル9/シルガード9が男性にも推奨されています。
HPVワクチンの回数
ガーダシル9/シルガード9は全3回接種(1回目:初回接種、
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HPVのタイプ
HPV(ヒトパピローマウイルス)は180種類以上知られています。発見順に番号が振られているので、重症度や頻度とは直接関係はありません。
子宮頸がんに関与しているタイプは16型と18型です。これらはハイリスク型とよばれています。16・18以外にも31、33、35、39、45、51、52、56、58、59、68などがハイリスク群です。
HPVワクチンのタイプ
日本で従来認可されていたHPVワクチンはサーバリックスとガーダシルです。それぞれ2価、4価です。サーバリックスは16型と18型、ガーダシルは16型と18型に加え、6型と11型(尖圭コンジローマの原因)に予防効果があります。ガーダシル9/シルガード9はガーダシルに加え 31、33、45、52、58型、合計9価に対応しています。これによって、より広いハイリスク群にも対応できます。従来のガーダシルでは65%のカバー率にとどまっていましたが、ガーダシル9/シルガード9はHPV型で子宮頸がんの原因の約90%をカバーできることになります。
男性にもHPVワクチンを接種する意味
HPV(ヒトパピローマウイルス)は子宮頸がんの原因となるだけでなく、外陰がん、膀胱がん、咽頭がんの原因となることがわかっています。つまり、HPVワクチンを男性にも接種することはメリットが有るのです。費用対効果を考えて、米国やオーストラリアではガーダシル9/シルガード9が男性にも推奨されています(米国では9歳から45歳の男女で接種が可能)。
安全性・補償について
ガーダジル9/シルガード9の安全情報
もっとも多いとされている副作用には、痛み、腫れ、発赤、かゆみ、あざ、出血、発砲した場所のしこり、頭痛、発熱、吐き気、めまいなどがあります。ガーダジル9/シルガード9を投与した後、失神することがあります。失神した人は転倒して怪我をすることがあります。そのため特に子供たちに投与する時は倒れないように座らせるか寝かせることが勧められています。